お金を借りる人が多くてびっくり。多重債務者増で銀行カードローン規制へ

f:id:katuo123:20170613135512j:plain

 

 

今年になって、ニュースで「銀行カードローン」という言葉を見ることが増えた気がする。

 

銀行カードローンによる過剰融資が原因で多重債務者が増えているのではないかということで、もっと規制するべきだ。という内容。

 

昨日見たニュースによると、銀行カードローンを利用している人のなかで、6割を超える人が3年以内に貸金業者からもお金を借りたことがあるという。

 

www.nikkei.com

 

お金に困っている人はいっぱいいるだろうけど、返済できないほどのお金を借りている人がけっこう多いことに少しびっくりした。

 

 

なんで銀行カードローンを利用する人が増えた?

昔から貸金業者はいたけど、銀行カードローンはあまりなじみのあるものではなかった。

それがここ数年でかなり増えている。

 

   銀行のカードローンの貸出残高は2011年ごろから急増している。「最短即日融資」「ウェブで手続き完結」などと利便性をうたうテレビCMを積極的に流し、日銀によると、2016年末の貸出残高は5兆4377億円と5年間で1.6倍に急伸した。

https://www.j-cast.com/2017/05/12297313.html?p=all

 

だいたい2011年頃から増えているみたい。

 

その理由は貸金業法の改正などによって消費者金融からの借入が厳しくなったから。

 

消費者金融や銀行の法律事情

銀行カードローンの利用が増えるまでは、消費者金融のような貸金業者による個人への貸付が多かったが、消費者金融をとりまく法律が厳しくなって、銀行カードローンを利用する人が増えた。

 

じゃあなんで銀行は厳しくなっていないのか?というと、消費者金融と銀行は違う法律にのっとって貸付を行っているから。

 

消費者金融には貸金業法という法律があるが、銀行には貸金業法ではなく、銀行法というものがある。

 

貸金業法が改正されて2010年に完全施行されたが、その改正内容の中には、総量規制という、年収の3分の1以上の貸付を禁止する法律がある。

 

これによって、各個人の返済能力の範囲内で貸付を行うようになったが、逆に利用者のなかにはそれだとお金が足らなくて困る人も出てくる。

 

もちろん、それ以上借りると返済が出来なくなってしまうリスクが上がるのだが、急場をしのぐためにはそうも言っていられない。

そこでそういった人たちがお金を借りるのに選んだのが銀行カードローン。

 

銀行カードローンは総量規制対象外とうたった広告を出していたので、年収の3分の1以上借りたい人が銀行カードローンを利用するようになったということ。

 

どういう目的で利用するのか

銀行カードローン利用者はどういった目的でお金を借りているのかというと、

 

銀行カードローンの利用目的は「生活費の補填」の割合が41.8%と最も多かった。「クレジットカードの支払資金の補填」が24.9%、「ほしいものを買うため」が23.5%と続く。借入残高は1~10万円が30.7%と最多、次いで31万~50万円が20.6%だった。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDC12H26_S7A610C1EE9000/

 

半分近くの人が生活費の補填だと答えている。給料が減ったり、ギャンブルでお金を使いすぎてしまったり、人によって理由はあるだろうけど、生活するためにお金が絶対必要だからお金を借りざるを得なかった人が多いと思う。

 

そんなに簡単に借りれるものなの?

気になるのはそんなに誰でも銀行カードローンを利用できるのかということ。

 

 審査自体はそんなに簡単というわけではないが、未成年じゃなくてちゃんと収入があって、返済能力が認められればそれほど難しいわけでもないらしい。

 

以下、三菱東京UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の利用条件

年齢が満20歳以上65歳未満の国内に居住する個人のお客さま。

原則安定した収入があり、保証会社(アコム(株))の保証を受けられるお客さま。

http://www.bk.mufg.jp/kariru/card/index.html?link_id=p_top_navi_kariru_card

 

今回特に問題視されているのは利用条件というよりも、総量規制や収入証明の金額に関して。

 

総量規制については先ほども説明した通り、銀行は総量規制対象外なので審査に通れば年収の3分の1以上でも借りれてしまう。

 

カードローンに申し込む際に必要なのは本人確認書類と収入を証明する給与明細など。

 

しかしこの収入証明書は一定の金額以下の借り入れにおいては不要とされていて、消費者金融の多くが50万円に設定しているのに対して、銀行は100万円や200万円に設定している。

 

そのため、その基準額以下なら本人確認書類だけあれば申し込めるということ。

本人確認書類として認められているのも下記のようにたくさんある。

 ※これらはカードローン会社によって多少条件が異なる

 

収入も証明せずにお金を借りられるのなら、銀行カードローンを頼る人が増えても当然だ。

「追い詰められたときに目にしたのが、銀行のカードローンの広告でした。本当に借りられるのかと思いつつ申し込んだら簡単な審査で、消費者金融のように収入証明書の提出も不要。会社への在籍確認だけで通りました」

http://toyokeizai.net/articles/-/174261?page=2

こうして審査に通ってお金を借りられるまではいいのだが、徐々に借金苦に陥ってしまう。

 

また、こういう例もある。

50代 女性
消費者金融っていうのは、金利が高いとか取り立てが怖いとか、怖いイメージがあったんですけれど、銀行は怖いイメージがなかったんですね。」

https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3959/index.html

 お金を借りることは怖いことだと思っている人でも、銀行と聞くと信頼もあるし安心してしまう人も多い。

 

この50代の女性は離婚などもあって、パート収入だけでは厳しいから銀行カードローンでお金を借りたそうだが、4社から借りて結果的に200万円の年収を上回る250万円の借金を背負った。

 

www.nhk.or.jp

 

こうして若い人も年配の人も、銀行カードローンで多額のお金を借りて多重債務となってしまうのだ。

 

銀行カードローンの見直し

 こうした状況を受けて、全国銀行協会はカードローンの見直しを各銀行に求めた。

 

5月には銀行カードローンのCMが消費者金融の2倍になったとも指摘し、

 

www.asahi.com

 

総量規制対象外や収入証明書不要とうたった広告を規制したり、実に9割を超える銀行が審査の厳格化を実施もしくは十分に検討しているとのこと。

 

www.sankei.com

 

今は銀行の自主規制が求めれられている段階だが、場合によっては法律自体が変わって、さらに厳しく規制されることも十分考えられる。

 

多重債務者は増えないでほしいが、お金に困っている人が多いのも事実なので、こういった金融機関のサービスが、多重債務を助長しない程度にうまく利用されればいいなと思う。